実行委員:静間佳佑 挨拶 

オーストリアは、西洋芸術音楽を学んできた私にとって非常に親しみがあり、また憧れでもある国です。何故ならば、かつて素晴らしい作品や功績を残してきた偉大な音楽家が多く活躍した国であり、現在も多くの音楽家仲間が活動している国であるからです。

この度、今から100年前にオーストリア捕虜兵が4年以上も兵庫県に滞在し、そこで様々な文化交流が行われたという史実を知り、大変興味を抱きました。

そして、世界的にほとんど知られることのなかった加西市青野原捕虜収容所の歴史や、そこで生活した捕虜たちの”生きた証”を広く世界に伝えていくことが、これから日本とオーストリアとの国際親交をさらに深めていくための鍵になると確信しました。

当時の捕虜たちの様々な文化的活動の中で、音楽はなくてはならないものであったようです。また、徳島の板東収容所での第九初演に代表されるように、戦争捕虜であった彼らが、少なからず日本へ西洋芸術音楽を伝える役割を果たしたことは間違いありません。

彼らは、母国から遠く離れた日本の地で、一体どのような想いで音を奏でていたのでしょうか。

そんな彼らの心に想いを馳せ、また、現代を生きる我々が素晴らしい音楽作品に触れられることへの感謝も込めてこのプロジェクトを進めることで、音楽を通して、さらなる日本とオーストリアの親善を深めていきたいと考えております。

指揮者・セレーノミュージックグループ代表 静間佳佑

セレーノミュージックグループ公式ウェブサイト http://serenomusic.jp/

静間佳佑公式ウェブサイト http://keisukeshizuma.net/

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